前回のブログでは体軸絵本トレーナーになりましたということから「体軸」というワードについてさらっと解説してましたが、今回は体軸って何?ということから何がいいの?ということまで説明していきます(^^)
1.体軸とは
体軸は、身体を上下に貫く軸のことであり、身体を動かす上で最重要とされる身体感覚(体性感覚的意識)です。体性感覚には全身の皮膚で感じる感覚(触覚、温度覚、痛覚)や全身の筋肉や関節で感じる感覚(運動覚、身体の位置覚、抵抗感覚、重感覚)が含まれます。体軸は、不安定な状況の中での安定を生み出す意識として機能します。
感覚には五感と言ってご存じの方も多い味覚や嗅覚などがありますが、その中でも触覚にあたる「体性感覚」は体を使うことに関連する感覚になります。次に体性感覚について詳しく見ていきます。
2.体性感覚とは
体性感覚は、身体の各部位によって感覚の優劣やズレが存在する感覚であり、筋肉の緊張や強張りによってその感度が低下することがあります。また、自身と外界や他者をつなぐ重要なコネクションの役割を持ち、体感型学習や調和(シンクロ)に寄与します。
わかりやすく説明しますと(~~;)これがしっかり鍛えられていると、運動能力の発達や精神面での安定などプラスの働きが期待できます。
特に自身と外界や他者をつなぐという部分で、自分の体を自分でコントロールできる子は、メンタルの部分のコントロールも上手にできるため、他者とのコミュニケーションを上手に取れる子が多いとも言えます。
※全てのケースがそれにあてはまるとは言えませんので、一概にと捉えてください。
例えばジャイアンがめっちゃ運動できるけどむちゃくちゃ横暴やん!と言ったことを当てはめられても反論はできません。(そもそも運動ができる=体性感覚が優れているというわけでもありませんが)
3.体軸が整うことのメリット
体軸が整うと、全身のインナーマッスルが優位に働き、身体が安定し、身体操作能力が向上します。これは、特にクロスポイントを刺激することで促進され、リハビリ、スポーツ、整体など様々な分野での応用が可能です。
人間にはアウターマッスルとインナーマッスルが存在しますが、体の中心部分いわゆる「体幹」を支えているのはインナーマッスルと言われています。インナーマッスルは目に見えていない体の深層にある筋肉なので、使いこなすことは難しいとされ、しっかり働いていない人が多いのです。
そのインナーマッスルで体を支えてあげることで、体は疲れにくくなり、本来運動に必要な力をアウターマッスルがしっかりと出せる環境が整うので、運動能力も向上し体の安定性も増します。
4.クロスポイントとは?
クロスポイントは、体軸を形成する上で必要な体性感覚に基づいたポイント(人体のスイッチ)であり、体の特定の場所に位置しています。これらの場所には2〜4つの筋肉が交差しており、全身に14箇所存在します。
クロスポイントを刺激することで、周囲の筋肉の優位度を変え、インナーマッスルを優位にし、身体の安定性と操作能力を高める効果があります。
体軸体操ではこのポイントは触りながら体操をおこなうことで、クロスポイントを通して体性感覚が養われるようになっており、特別な意識をせずとも体軸が整っていく仕組みになっています。
5.子供の感性と体軸
子供の感性は、経験に基づいて形成され、創造性や問題解決、コミュニケーションにおいて重要です。体軸の形成は感性を高め、感性が豊かになるほど体軸の形成が強まるという相互作用があります。感性の低下は創造性、社会的スキル、問題解決能力、情緒的健康、学習意欲に悪影響を及ぼします。
体軸が整っていないことで、子供の感性にも影響が出るというのは僕も学んでみて驚いた部分ですが、我が子に当てはめながら聞いていると、小学生の娘の体性感覚が鈍いなぁという部分と、問題解決能力やコミュニケーション能力低めだなぁという部分でなんとなく納得してしまいました(~~;)
現在毎日体軸体操を取り入れて変化を観察することにしたので、また面白い変化があればブログで報告したいなと思います(^^)
体軸体操に興味を持っていただけましたらワークショップも開催したいと思いますので、お声がけください。
では本日もお読みいただきありがとうございました。